公開当初からiPadOSのパワーを最大限に引き出してきたメモ取りアプリ、Goodnotesをご紹介します。
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Goodnotes:公開当初からiPadOSのパワーを最大限に引き出してきたアプリ
iPadでは、Goodnotesよりも長く親しまれているアプリはそれほど多くありません。創設者兼CEOのSteven Chan氏が発売当時からiPadのファンだったということも、その理由の1つでしょう。「午後10時までiPadが届くのを待っていましたよ」とChan氏は笑います。「私にとってiPadのリリースは魔法のような瞬間で、大きな画面でアプリをタッチ操作できるなんて信じられませんでした」
Goodnotes(現在はGoodnotes 6)は登場以来、iPadの画面スペースとiPadOSエコシステムを最大限に活用し続けています。iPad App of the YearやApp Storeエディターのおすすめにも選ばれ、世界中のプロフェッショナル、学生、アーティスト、ミュージシャン、愛好家に人気のメモ取りアプリとして利用されています。
Goodnotes 6
対応デバイス:iPhone、iPad、Mac
チームの規模:300人
拠点:ロンドン
受賞歴:App Store iPad App of the Year(2022年)、App Storeエディターのおすすめ
それは長い道のりでした。何とも皮肉なことに、このアプリは、就職を先延ばしにしようとしていた個人のデベロッパのサイドプロジェクトとして始まりました。「卒業を間近に控えていましたが、就職はもう少し先でもいいかなと思っていました」とChan氏は笑いながら言います。学期が終わるたびに紙のノートを箱の奥にしまったり、ゴミ箱に捨てたりしていたというChan氏。Goodnotesのアイデアは、そのことにふと気づいたときに生まれました。「ずっともったいないと思っていたので、デジタルでメモを取る試みを始めました。こだわったのは、完璧な書き心地です」とChan氏は言います。
Chan氏は5年かけて、独力でアプリを開発しました(「Goodnotesの開発にGoodnotesを使っていました」とChan氏は笑います)。2015年にリリースされたApple Pencilにより、状況が劇的に変わりました。「そのとき気づいたんです。自分だけですべてを行うのはもう無理で、もっと多くのエンジニアが必要なんじゃないかって」とChan氏は言います(Chan氏はもうひと工夫する必要がありました。Apple Pencilを持っていなかったので、近くのApple Storeに行って実地テストを行いました。「店舗のApple Pencilを自分のiPadに接続したんです」とChan氏は笑います。「そしてテストが終わったら、フードコートでバグを修正して、また店舗に戻る、という作業でした」)。
「私にとってiPadのリリースは魔法のような瞬間で、大きな画面でアプリをタッチ操作できるなんて信じられませんでした」
Steven Chan氏、Goodnotes創設者兼CEO
今ではそのような裏技に頼る必要はなく、Goodnotesは約40か国に約300人のチームを抱えています。
アプリも成長しました。内部にはレガシーコードがありますが、Chan氏とチームはSwiftUIで新しい機能を追加し、Xcode Instrumentsでアプリを最適化しています。メモとデータはCloudKitを介して同期されるため、Chan氏は、プロセスを細かく制御できるだけでなく、コストを抑え、コラボレーションによるメリットも得られると言います。「私たちは、個人のメモ取り向けにCloudKitのコラボレーションにいち早く対応しました。まさに魔法のようでした」
iPadのMシリーズチップは、作文ツールやImage Playgroundなど、Apple Intelligenceの各種機能に対応しています。「私たちはいち早く、これらのAPIをネイティブに感じられる形でアプリに統合しようと考えました」とChan氏は言います。「発想としては、アプリそのものを共同作業者のような存在にして、タスクを委任できるようにするというものです」
これだけ成長しても、Chan氏ひとりで始まった数年前のミッションは変わっていません。「私たちはテクノロジー企業です。人々の問題解決を支援するために、テクノロジーをどのように適用すればよいかを考えています」とChan氏は言います。「その意味で、私たちはいい仕事ができていると自負しています」
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デベロッパのストーリー
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Goodnotes:公開当初からiPadOSのパワーを最大限に引き出してきたアプリ
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iPadでは、Goodnotesよりも長く親しまれているアプリはそれほど多くありません。創設者兼CEOのSteven Chan氏が発売当時からiPadのファンだったということも、その理由の1つでしょう。「午後10時までiPadが届くのを待っていましたよ」とChan氏は笑います。「私にとってiPadのリリースは魔法のような瞬間で、大きな画面でアプリをタッチ操作できるなんて信じられませんでした」
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Goodnotes(現在はGoodnotes 6)は登場以来、iPadの画面スペースとiPadOSエコシステムを最大限に活用し続けています。iPad App of the YearやApp Storeエディターのおすすめにも選ばれ、世界中のプロフェッショナル、学生、アーティスト、ミュージシャン、愛好家に人気のメモ取りアプリとして利用されています。
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Goodnotes 6
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対応デバイス:iPhone、iPad、Mac チームの規模:300人 拠点:ロンドン 受賞歴:App Store iPad App of the Year(2022年)、App Storeエディターのおすすめ
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ダウンロード
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それは長い道のりでした。何とも皮肉なことに、このアプリは、就職を先延ばしにしようとしていた個人のデベロッパのサイドプロジェクトとして始まりました。「卒業を間近に控えていましたが、就職はもう少し先でもいいかなと思っていました」とChan氏は笑いながら言います。学期が終わるたびに紙のノートを箱の奥にしまったり、ゴミ箱に捨てたりしていたというChan氏。Goodnotesのアイデアは、そのことにふと気づいたときに生まれました。「ずっともったいないと思っていたので、デジタルでメモを取る試みを始めました。こだわったのは、完璧な書き心地です」とChan氏は言います。
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Chan氏は5年かけて、独力でアプリを開発しました(「Goodnotesの開発にGoodnotesを使っていました」とChan氏は笑います)。2015年にリリースされたApple Pencilにより、状況が劇的に変わりました。「そのとき気づいたんです。自分だけですべてを行うのはもう無理で、もっと多くのエンジニアが必要なんじゃないかって」とChan氏は言います(Chan氏はもうひと工夫する必要がありました。Apple Pencilを持っていなかったので、近くのApple Storeに行って実地テストを行いました。「店舗のApple Pencilを自分のiPadに接続したんです」とChan氏は笑います。「そしてテストが終わったら、フードコートでバグを修正して、また店舗に戻る、という作業でした」)。
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「私にとってiPadのリリースは魔法のような瞬間で、大きな画面でアプリをタッチ操作できるなんて信じられませんでした」
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Steven Chan氏、Goodnotes創設者兼CEO
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今ではそのような裏技に頼る必要はなく、Goodnotesは約40か国に約300人のチームを抱えています。
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アプリも成長しました。内部にはレガシーコードがありますが、Chan氏とチームはSwiftUIで新しい機能を追加し、Xcode Instrumentsでアプリを最適化しています。メモとデータはCloudKitを介して同期されるため、Chan氏は、プロセスを細かく制御できるだけでなく、コストを抑え、コラボレーションによるメリットも得られると言います。「私たちは、個人のメモ取り向けにCloudKitのコラボレーションにいち早く対応しました。まさに魔法のようでした」
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iPadのMシリーズチップは、作文ツールやImage Playgroundなど、Apple Intelligenceの各種機能に対応しています。「私たちはいち早く、これらのAPIをネイティブに感じられる形でアプリに統合しようと考えました」とChan氏は言います。「発想としては、アプリそのものを共同作業者のような存在にして、タスクを委任できるようにするというものです」
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これだけ成長しても、Chan氏ひとりで始まった数年前のミッションは変わっていません。「私たちはテクノロジー企業です。人々の問題解決を支援するために、テクノロジーをどのように適用すればよいかを考えています」とChan氏は言います。「その意味で、私たちはいい仕事ができていると自負しています」
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初回公開日:2025年6月9日
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