イタリアを拠点とする「Sunlitt」の開発チームのメンバーに、SwiftUI、3Dコンポーネント、さらにはハチの巣箱について話を伺った、陽光溢れるインタビューをお届けします。
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Flipping Huesと「Sunlitt」の
明るい展望
2022年の夏、ナポリのApple Developer Academyで一緒にSwiftを学び友人となったメンバーは、その後Flipping Huesを創設しました。チームはこれまでに2つの素晴らしいアプリを開発し、Apple Design Awardsのファイナリストに選出されています。
「Sunlitt」は、太陽の位置を常に把握し、予測するために利用できる、SwiftUIで構築されたユーティリティです。写真家、海水浴を楽しみたい人、不動産業者など、実に幅広いユーザーに愛用されています(この点については後ほど面白いエピソードを紹介します)。「私たちは開発のかなり早期の段階から、『Sunlitt』はきっとユニバーサルなツールになるだろうと確信していました」と、Flipping Huesの創設者兼CEOであるNicolas Mariniello氏は述べています。
イタリアを拠点に活動するMariniello氏、そしてデザイナーのFabio Pizzano氏とRaffaele Fulgente氏に、SwiftUI、3Dコンポーネント、さらにはミツバチの巣箱についても伺いました。
Sunlitt
チーム:Flipping Hues
対応デバイス:iPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro、Apple Watch
チームの規模:6人
拠点:イタリア
受賞歴:Apple Design Awardsファイナリスト(2024年)
Apple Developer Academyでは、どのようにお互いと知り合ったのですか?
Mariniello氏:あるチャレンジに参加するためにチームを結成する必要があり、このメンバーが集まりました。最初はビジネスライクな雰囲気でしたね。「こちらはデザイナー、でこちらはデベロッパ。では一緒にアプリを作りましょうか」という感じでした。でも、その後すぐに親友になりました。今でも、私たちは同僚というよりも、まず友人だと思っています。
太陽をトラッキングするアプリというアイデアはどこから生まれたのですか?
Mariniello氏:実用的な問題が動機になったと言えますね。ナポリは狭い通りが複雑に入り組んでいて、まるで迷宮のような街です。私たちはAcademyの近くにアパートを探していましたが、年間を通して自然光が当たる物件に住みたかったんです。そうした検討の際に役立つアプリが見つからなかったので、太陽の位置が美しいビジュアルで直感的に分かるアプリを作ることにしました。
Pizzano氏:大量の複雑なデータを魅力的なビジュアルに変換する必要があったため、太陽の位置を表示する最良の方法を見つけるために、何度も試行錯誤を繰り返しました。そうして生まれたのが、画面上にモノリスの立方体を配置し、その影を表示するという形式です。背景には空のような色を選んだので、ユーザーがアプリを開くと画面から太陽の雰囲気を感じられるようになっています。
「Sunlitt」はどのようなユーザーが対象ですか?
Mariniello氏:写真家を想定することが多いですが、ほかのさまざまなユーザーも常に意識しています。ユーザーはプロでなくてもいいですし、テクノロジー関連の用途に使用する必要もありません。日陰になっている駐車スペースを探したいだけでもいいのです。昨年リトアニアのユーザーが、ミツバチの巣箱にとってちょうどいい日照条件の場所を見つけるためにこのアプリを使用している、と話してくれました。これはかなり予想外でした。
SwiftUIを使うことでどのようなメリットがありましたか?
Mariniello氏:Swiftに完全に移行するまでにいくつかのプログラミング言語を試しましたが、Swiftに匹敵するプログラミング言語はほかにないというのが結論です。最も優れた点の1つは、複数のデバイスやプラットフォームでコードとアーキテクチャを共有できることです。「Sunlitt」は2022年の夏からiPhoneとiPadで提供されていますが、昨年MacとApple Vision Proでも提供を開始しました。すべてのプラットフォームで同じコードベースをほぼ100%使用できたのは、まさに驚異的です。おかげで、プラットフォームごとに大量のコードを記述する作業に時間を費やさずに、アプリの利用体験の向上に注力できました。
Mariniello氏:3Dテクノロジーと3Dコンポーネントについては、SceneKitを使用しています。このアプリでは視覚、触覚、アニメーションでユーザーに情報を伝え、これらの3Dコンポーネントの自由度と機能性を活用することで、ビジュアルの美しさとデータの充実度をバランスよく両立できます。また、拡張現実を実装するためにARKitも使用しています。たとえば「Moonlitt」では、ARモードに切り替えれば、特定の日時における月の正確な位置を見て確認できます。
昨年2月には、世界中のどこにいても太陽の位置を確認できる「shadow map(シャドウマップ)」という機能など、さらに多くの3Dコンポーネントを追加しました。また、建物の影を動的に表示する機能も追加されたため、たとえばニューヨークなどの都市の建物の影が一日を通してどのように動くかを見ることができます。
最後の質問です。ナポリで良いアパートは見つかりましたか?
Mariniello氏:ええ、見つかりましたよ。すごく陽当たりのいいアパートです。
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デベロッパのストーリー
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Flipping Huesと「Sunlitt」の 明るい展望
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2022年の夏、ナポリのApple Developer Academyで一緒にSwiftを学び友人となったメンバーは、その後Flipping Huesを創設しました。チームはこれまでに2つの素晴らしいアプリを開発し、Apple Design Awardsのファイナリストに選出されています。
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「Sunlitt」は、太陽の位置を常に把握し、予測するために利用できる、SwiftUIで構築されたユーティリティです。写真家、海水浴を楽しみたい人、不動産業者など、実に幅広いユーザーに愛用されています(この点については後ほど面白いエピソードを紹介します)。「私たちは開発のかなり早期の段階から、『Sunlitt』はきっとユニバーサルなツールになるだろうと確信していました」と、Flipping Huesの創設者兼CEOであるNicolas Mariniello氏は述べています。
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イタリアを拠点に活動するMariniello氏、そしてデザイナーのFabio Pizzano氏とRaffaele Fulgente氏に、SwiftUI、3Dコンポーネント、さらにはミツバチの巣箱についても伺いました。
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Sunlitt
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チーム:Flipping Hues 対応デバイス:iPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro、Apple Watch チームの規模:6人 拠点:イタリア 受賞歴:Apple Design Awardsファイナリスト(2024年)
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ダウンロード
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Apple Developer Academyでは、どのようにお互いと知り合ったのですか?
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Mariniello氏:あるチャレンジに参加するためにチームを結成する必要があり、このメンバーが集まりました。最初はビジネスライクな雰囲気でしたね。「こちらはデザイナー、でこちらはデベロッパ。では一緒にアプリを作りましょうか」という感じでした。でも、その後すぐに親友になりました。今でも、私たちは同僚というよりも、まず友人だと思っています。
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太陽をトラッキングするアプリというアイデアはどこから生まれたのですか?
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Mariniello氏:実用的な問題が動機になったと言えますね。ナポリは狭い通りが複雑に入り組んでいて、まるで迷宮のような街です。私たちはAcademyの近くにアパートを探していましたが、年間を通して自然光が当たる物件に住みたかったんです。そうした検討の際に役立つアプリが見つからなかったので、太陽の位置が美しいビジュアルで直感的に分かるアプリを作ることにしました。
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どのような作業から開発を始めましたか?
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Pizzano氏:大量の複雑なデータを魅力的なビジュアルに変換する必要があったため、太陽の位置を表示する最良の方法を見つけるために、何度も試行錯誤を繰り返しました。そうして生まれたのが、画面上にモノリスの立方体を配置し、その影を表示するという形式です。背景には空のような色を選んだので、ユーザーがアプリを開くと画面から太陽の雰囲気を感じられるようになっています。
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「Sunlitt」はどのようなユーザーが対象ですか?
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Mariniello氏:写真家を想定することが多いですが、ほかのさまざまなユーザーも常に意識しています。ユーザーはプロでなくてもいいですし、テクノロジー関連の用途に使用する必要もありません。日陰になっている駐車スペースを探したいだけでもいいのです。昨年リトアニアのユーザーが、ミツバチの巣箱にとってちょうどいい日照条件の場所を見つけるためにこのアプリを使用している、と話してくれました。これはかなり予想外でした。
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SwiftUIを使うことでどのようなメリットがありましたか?
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Mariniello氏:Swiftに完全に移行するまでにいくつかのプログラミング言語を試しましたが、Swiftに匹敵するプログラミング言語はほかにないというのが結論です。最も優れた点の1つは、複数のデバイスやプラットフォームでコードとアーキテクチャを共有できることです。「Sunlitt」は2022年の夏からiPhoneとiPadで提供されていますが、昨年MacとApple Vision Proでも提供を開始しました。すべてのプラットフォームで同じコードベースをほぼ100%使用できたのは、まさに驚異的です。おかげで、プラットフォームごとに大量のコードを記述する作業に時間を費やさずに、アプリの利用体験の向上に注力できました。
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ほかにどのようなツールを使用していますか?
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Mariniello氏:3Dテクノロジーと3Dコンポーネントについては、SceneKitを使用しています。このアプリでは視覚、触覚、アニメーションでユーザーに情報を伝え、これらの3Dコンポーネントの自由度と機能性を活用することで、ビジュアルの美しさとデータの充実度をバランスよく両立できます。また、拡張現実を実装するためにARKitも使用しています。たとえば「Moonlitt」では、ARモードに切り替えれば、特定の日時における月の正確な位置を見て確認できます。
昨年2月には、世界中のどこにいても太陽の位置を確認できる「shadow map(シャドウマップ)」という機能など、さらに多くの3Dコンポーネントを追加しました。また、建物の影を動的に表示する機能も追加されたため、たとえばニューヨークなどの都市の建物の影が一日を通してどのように動くかを見ることができます。
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最後の質問です。ナポリで良いアパートは見つかりましたか?
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Mariniello氏:ええ、見つかりましたよ。すごく陽当たりのいいアパートです。
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初回公開日:2025年6月9日
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