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「ダークインターフェイス」の評価基準
説明
光に敏感なユーザは、アプリの一般的なタスクを実行するためにダーク表示のユーザインターフェイスを使用することで、目の痛みや不快感を軽減できます。
目標
障がいがあるかどうかに関係なく、すべてのユーザがアプリを使用できるようにする必要があります。ダークインターフェイス機能の目的は、光に敏感なユーザをサポートすることです。光に敏感なユーザは、画面上の大きな領域が白い場合や明るい場合に、不快感や身体的な苦痛を覚えることがあります。この点には注意してください。大切なのは、単にインターフェイスを暗くするだけでなく、その状態を保つことだからです。一時的に明るいコンテンツが点滅するだけでも、ユーザにとって不快感や使いにくさの原因になることがあります。
以下のセクションでは、アプリがダークインターフェイスに適切に対応しているかどうかを判断する方法について詳しく説明します。目標は、障がいのあるユーザがアプリの一般的なタスクをすべて行えるようにすることです。以下の評価を実施することで、アプリがダークインターフェイス対応であることをApp Storeで記載すべきかどうかを判断できます。
テストの始め方
ダークインターフェイスに対応していることを記載するためにAppleフレームワークを使用する必要はありませんが、ユーザにとってよい体験とはどのようなものかを理解するために、システム全体の設定によってAppleのシステムアプリがどのように反応するか確認することをお勧めします。独自のアプリ内設定を用意する場合は、システム全体の設定と同様の機能をサポートするか、ユーザインターフェイスをよりきめ細かくカスタマイズできるようにする必要があります。
ダークインターフェイスのテストを適切に行うため、以下のリソースを参照して、アプリが対応している各デバイスでダークモードをオンにする方法をご確認ください。
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iPhoneについては、「iPhoneの画面の明るさとカラーを調整する」を参照してください。
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iPadについては、「iPadの画面の明るさとカラーを調整する」を参照してください。
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Macについては、「Macでライトまたはダークの外観モードを使用する」を参照してください。
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Apple Vision Proについては、「Apple Vision Proでテキストやアプリウインドウなどの外観を変更する」を参照してください。
よくある間違いが、ライトモードのインターフェイスでは「十分なコントラスト」に対応しているにもかかわらず、ダークインターフェイスでは対応できていないことです。多くのデベロッパは、ダークモードでの読みやすさを考慮して黒字に灰色の文字を使用しています。これには、標準的な視力のユーザが暗い場所でデバイスを使う場合の目の疲れを軽減する効果がありますが、コントラストが低くなるため、ロービジョンのユーザや光に敏感なユーザからすると、文字を読むのが困難になる場合があります。ダークモードのカラースキームとアクセシビリティ設定の「コントラストを上げる」を組み合わせて、アプリをテストすることを検討してください。
「ダークインターフェイス」への対応の記載
サードパーティまたはユーザが作成したコンテンツを除き、すべての一般的なタスクにおいて、アプリがデフォルトでダーク表示である場合、ダークインターフェイス対応であることを記載できます。たとえば、tvOSとwatchOS向けのほとんどのアプリはデフォルトでダーク表示となります。
アプリの一般的なタスクがすべてデフォルトでダーク表示ではなくても、インターフェイスをダーク表示に保つモードや設定をユーザが有効にできる場合には、ダークインターフェイス対応であることを記載できます。たとえば、システム全体のダークモードをサポートする場合や、カスタムのダークカラースキームを使用する場合、あるいは最終手段としてシステム全体の「反転(スマート)」アクセシビリティ設定をサポートする場合がこれに該当します。
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意図せずカラーが変更され、ユーザの混乱を招く場合があることに注意してください。たとえば、「反転(スマート)」設定を利用する場合は、カラーの反転を考慮しないと、赤い「削除」ボタンが緑色に変換されることがあります。また「反転(スマート)」が有効にされた場合にメディアのカラーが反転しないようにしてください。
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パススルーを使用するApple Vision Proアプリなど、半透明のビューでは、アプリの表示がダークUIのみであれば、ダークインターフェイス対応であることを記載できます。アプリを通じた背景光のフィルタリングは、デベロッパの責任ではありません。ただし、システムの設定で「コントラストを上げる」または「透明度を下げる」が有効になっている場合に、アプリの透明度を下げるべきかどうかを検討してください。
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アプリの一般的なタスクにおいて、サードパーティまたはユーザが作成したコンテンツが必要な場合は、「アクセシビリティラベルの概要」のサードパーティのコンテンツに関する詳細なガイドを参照してください。
アプリの一般的なタスクについてダークインターフェイス対応であることを記載できるようになった後でも、アプリのアクセシビリティをさらに改善できる場合があります。アプリをアップデートする際は、その都度、アプリがダークインターフェイスに対応しているかどうかを評価し直すようにしてください。アプリのリリースごとに、アクセシビリティを高め、より多くのユーザがアプリを利用できるようにすることを目指しましょう。