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Platforms State of the Union (ASL)
Appleプラットフォームにおける最新の進化についてお伝えします。
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2025 Platform State of the Unionへようこそ 今年は Appleプラットフォームの 飛躍の年です 本日は アプリとゲームの 新しいエキサイティングな 機能、API、テクノロジーをご紹介します 今年はいずれも Appleのパワフルな プラットフォームを基盤としています 創造性あふれる独創的かつ壮大な アイデアを実現するプラットフォームです そのために必要なのは Appleのハードウェア、 ソフトウェア、サービスと 皆さんのアプリとのユニークな融合です そのコアとなるAppleシリコンは Appleのすべてのプラットフォームに 比類のないパワーと効率性を提供します パフォーマンスを最大化する ユニファイドメモリ ビデオと機械学習に特化したアクセラレータ システムの完全性を保証するSecure Enclave これらすべてがソフトウェアテクノロジーを 構築するための強力な基盤となります 例えば Metalの低レベルAPIは ハードウェアの可能性を 最大限に引き出します Apple Intelligenceは 強力な生成モデルを備えており 最初からプライバシーが組み込まれています Swiftは システム、SDK、アプリの パフォーマンスと安全性を強化します SwiftUIは 優れたインタラクション、 アニメーション、 アダプティブデザインを可能にします
Appleプラットフォームには プライバシー、 アクセシビリティ、 インターナショナリゼーションなどが 組み込まれているため アプリもその恩恵を受けることができます 様々なユーザーが各自に適した方法で アプリにアクセスできます 高レベルAPIを使って 複数のデバイスにアプリを拡張することで 利便性がさらに高まります iCloudとCloudKitを使用すると アプリのデータがデバイス間で 自動的に同期されます 高度なプライバシーと セキュリティも保証されます ウィジェットにより アプリの通知とコンテンツが 適切な場所に適切なタイミングで 表示されます ライブアクティビティも同様です ユーザーはアプリのアクションやデータに すばやくアクセスできます 同じフレームワークとコンセプトを使って visionOSなどの 新しいプラットフォームにも サポートを追加できます Appleプラットフォームを利用すると アプリの体験がさらに豊かになります いずれも素晴らしい機会を提供します 今年はさらに発展させ アプリに躍動感を もたらす方法をご紹介します 新しいデザインとLiquid Glassマテリアルは ユーザーに新しい可能性をもたらします Apple Intelligenceと機械学習は アプリの作成方法を大きく変えます Xcodeの生成AIと Swiftのアップデートにより アプリのパフォーマンスと機能性が さらに向上します SwiftUIやMetalなどの フレームワークも強化されています では Liquid Glassを採用した UIデザインから始めましょう Billyが詳しく説明します
今年は かつてないほど大幅に デザインをアップデートしました ソフトウェアデザインの 新たな時代が始まります これほど大きな変革は めったにありません 新たな可能性を見出す瞬間であり 大きな転換点となります まさに今 Appleに起きていることです 新しいデザインは Appleのアプリや プラットフォームに合わせて調整されます ユーザーが毎日利用している アイコニックな体験はそのままです さらに アプリのデザイン要素を一新して 最新の状態にすることで これまで以上に楽しい体験を提供できます 本日は Appleのデザイン思考と 開発時に考慮すべき デザインコンセプトの概要 アプリ開発で使用する デベロッパAPIのアップデート 新たな美しいアイコンでアプリの外観を ブラッシュアップする方法をご紹介します
ソフトウェアはApple製品の 心臓部であり 魂です このデザイン刷新は 簡単に実現したわけではありません 新しいデザインには いくつかの目標がありました まず ユーザーにとって重要な コンテンツを第一に考えること UIはユーザー体験の重要な要素です 必要な時すぐにアクセスでき 使わないときはバックグラウンドに 後退するようにして コンテンツの読み取り、作成、視聴を できるだけイマーシブで インパクトのある体験にする必要があります 2番目は ユニバーサルデザイン言語を作成して 一貫性、調和性、 使いやすさを向上させること Appleならではの優れた品質を維持しつつ 複数の製品を使用するユーザーに シームレスな体験を提供する必要があります 3つ目は Apple製ハードウェアの 驚くべき技術進歩により これまでは不可能だった方法で インタラクションを デザインできるようになったことです 新しいデザインは ダイナミズムと表現力を重視し 楽しく気分の高まるユーザー体験に 焦点を当てています では 新しいデザインの基盤となる要素 Liquid Glassから始めましょう
Liquid Glassは ガラスの光学的性質と なめらかな応答性を組み合わせることで まったく新しいレベルの 奥行きと躍動感を生み出しています 下に見えるコンテンツを屈折させ 周囲からの光を反射します エッジに沿って なめらかな レンズエフェクトが適用されます このガラスを操作すると まるで液体のように動作し デバイスの物理的なガラスが UIのように感じられます 視覚的な効果だけではありません 新しいデザインの中心は インタラクティビティです Liquid Glassの鏡面ハイライト、 屈折、半透明の特性により コントロールが浮き上がって見えます その下のコンテンツとの密接な関係も 維持されます 以上 デザイン思考の概要を紹介しました 新しいデザインを アプリに実装するための 3つの指針に焦点を当てましょう 1. 階層の確立 2. 調和性の実現 3. 一貫性の維持 最初は 階層についてです Liquid Glassの コントロールとナビゲーションは アプリ上に浮かぶ別個の ファンクションレイヤーとして動作します これによって新たに奥行きが生まれ コンテンツに集中できます これを可能にするため 長方形ディスプレイ向けの 従来の要素を見直し ハードウェアの丸い角を生かして アプリのコンテンツが スペースを広く使えるようにしました この新しいフローティングレイヤーで コントロールをグループ化することで 画面をすっきりさせ ディスプレイやウインドウの端まで コンテンツを表示できます Liquid Glassのカラーには アプリのコンテンツが反映され ライトやダークな環境に応じて インテリジェントに適応します もちろん Liquid Glassにも カスタムカラーを適用できます
重要なアクション、選択状態、 アプリ内のステータスを 表示する時は この点に注意してください Liquid Glassはダイナミックに動作します ユーザーがアプリの コンテンツに集中したい時 コントロールはなめらかに 変形して淡色表示になり 再び必要になった時に拡大されます この動作は様々なアプリで機能します 単一ビューでも 複数のタブがある アプリでも構いません 新しいデザインは コンテンツ豊富なアプリに対応します コントロールが浮き上がり ステート間をなめらかに変形する 新しいデザインは ユーザー体験全体にわたって 階層を明確にします 慣れ親しんだ感覚と 斬新な感覚が同居しています そしてこれは 2番目のデザイン原則につながります 新しいダイナミックなコントロールは ハードウェア、コンテンツ、 コントロールのハーモニーを生み出します UI要素の曲率、サイズ、形状は 最新のデバイスの形状に基づいており 一体感と視覚的なハーモニーを 実現しています さらに 丸みを帯びた新しいフォルムが 指での操作によって変化し 様々なアプリに より自然なタッチの インタラクションを追加します
新しいデザインがどのような 画面サイズにも適応できるのは 同心度のおかげです サイドバーとツールバーが ウインドウ内に完璧にネストされています 形状、サイズ、カラーに加え タイポグラフィも アップデートされています コンテンツを使いやすくするため 新しいデザインでは 大きくて目立つタイポグラフィを採用し 左揃えにしました 新しいデザイン言語をアプリに適用すると ほぼすべてのコンポーネントと コントロールの高さが増し 形状がソフトになります Appleプラットフォームでの体験に ハーモニーが生まれ 洗練されたアプリデザインを実現できます そしてこれは 3番目の原則にもつながります 一貫性の維持です 新しいデザインは すべてのプラットフォームに適用されるため これまで以上に簡単に アプリの一貫性を維持できます macOSでは Macユーザーが愛する ピクセル密度はそのままで iOSやiPadOSと同じように アプリを表示できます iPadOSは レイアウトに関して macOSとの共通点が増えました 例えば 共通要素の配置に 一貫性が生まれ ウインドウや浮動コントロールを 動的にスケーリングできます watchOSでは Liquid Glassコントロールで コンテンツを透過表示できます デベロッパが ユーザー体験全体にわたって 一貫性をデザインする最も簡単な方法は 新しいインセットLiquid Glass コントロールを採用することです
画面サイズ、ウインドウサイズ、 プラットフォームにかかわらず 最も重要なUI要素を 利用できるようになります 以上 新しいデザインの概要を ご紹介しました このデザインが様々なアプリに導入され よりシームレスで楽しい体験を 実現するのが楽しみでなりません 新しいデザインにより ユーザーとコンテンツのつながりを深め ユーザー体験全体でハーモニーを生み出し プラットフォーム間の一貫性を維持できます ではTaylorから 新しいデザインを アプリに実装するための APIを紹介してもらいましょう Appleのネイティブの UIフレームワーク、SwiftUI、 UIKit、AppKitは アプリに新しいデザインを実装するために 必要なすべてを提供します まず 新しいリリースで アプリを再コンパイルして コードが変更されていない状態を確認します 次に 新しいAPIを使用して アプリに合わせてデザインを調整します 最後に 新しいデザイン原則と Liquid Glassエフェクトを使用して カスタムビューをアップデートします では 新しいリリースで アプリを再コンパイルすると どうなるかを見てみましょう アプリが既に使用している フレームワークビューは 新しいデザインで自動的に更新されます 最も一般的なものをいくつか紹介します TabViewまたは同等のAPIを 使用しているマルチタブアプリでは Liquid Glassタブバーのある 新しいデザインが自動的に採用されます アプリでNavigationSplitViewを 使用している場合は macOSとiPadOSの両方で Liquid Glassサイドバーが表示されます iPadアプリでは 列のサイズ調整もできるようになります インスペクタ列は Liquid Glassのユニークな エッジツーエッジアプリでアップデートされ 編集したコンテンツとの関係が反映されます ツールバーとナビゲーションバーの 新しいデザインは アプリによる 既存の使用パターンに基づいて作成されます アプリのツールバーアイテムは Liquid Glass内に表示され 新しいスクロールエッジエフェクトの 上に配置されます これによって Liquid Glassと アプリのメインコンテンツを分離します ナビゲーションスタックがアップデートされ ユーザーがアプリのコンテンツを ナビゲートまたはスクロールした時 ツールバーがなめらかに 変形するようになりました アプリのツールバーにある メニューやポップオーバーは 自動的に変形して直接表示されます 新しいAPIは シート表示のような他の用途向けの 追加のコントロールを提供します これらはほんの一例です アプリが既に使用している ほとんどのビューには 新しい外観とメトリックスが 自動的に適用され 有用性と読みやすさが向上します これらのアップデートは アプリを実行する 全プラットフォームに適用されます 新しいデザインの動作を見てみましょう 昨年使用したサンプルプロジェクト 「Destination Video」で試してみます 既存のプロジェクトをダウンロードして Xcode 26で開きました まだ何も変更を加えていません アプリの外観がプレビューに表示されます 新しいLiquid Glassタブバーがあります これをデバイスでプレビューして アプリの他の画面も表示してみます
スクロールすると Liquid Glassとその下のコンテンツが 美しく表示されることがわかります タブを切り替えるには 新しいコントロールを使用します ビデオを選択すると 戻るボタンがガラス内に表示されます さらに ビデオプレーヤーが 新しいデザインになり Liquid Glassコントロールを使用できます
「Destination Video」は フレームワークが提供するビューを うまく活用しているアプリの1つです コードを何も変更せずに 新しいデザインを実装できました 皆さんのアプリでも同様です カスタムコンポーネントを簡素化して フレームワークビューを活用する方法を この機会にぜひご検討ください Liquid Glassの有効化に関する 次のトピックは 最初の結果を改善して 新しいAPIを導入し アプリに合わせてデザインを 調整する方法です 新しいすべてのAPIを アプリで使用する可能性は低いので アプリのデザインと意図に 最も適したAPIを 選ぶことができます ツールバーにある新しいAPIでは 役割に応じてアイテムを分割して スタイルを設定できます 一部のビューは ツールバーに自動的に 仕切りを作成して コンテンツをグループ化します 新しいToolbarSpacer APIで 追加のグループを作成できます Liquid Glassのコンテンツは デフォルトではモノクロですが tintモディファイアを使ってカラーを適用し 重要なアクションに 目立つスタイルを適用できます TabViewの新しいAPIでは カスタムボトムアクセサリを追加できます タブバーに配置されるこのアクセサリは 再生コントロールや アプリのグローバルステータスを 表示するのに適しています ここでは スクロール時に タブバーを縮小させる新しいAPIを実装して アプリのコンテンツが使用できる スペースを広げています 検索のデザインがアップデートされ プラットフォーム内/プラットフォーム間の 一貫性が強化されました iPhoneでは 画面下部の 親指が届く位置に 検索フィールドが浮動表示されます ツールバー検索パターンも macOSからiPadOSに導入されました Searchable APIにより 両方のプラットフォームで 一貫した結果が得られます では例を見てみましょう 私たちは「Landmarks」という サンプルアプリに取り組んでいます このプロジェクトをXcodeで開きました 最初は詳細ページです コードと macOS上で実行中の「Landmarks」 のプレビューが表示されています サイドバーとツールバーは 新デザインになっています この素敵な画像が バーの端で切れないように Liquid Glassサイドバーを 最大限に活用しましょう これはバックグラウンド拡張エフェクトの 活用例として最適です この新しいモディファイアは 画像のコピーを セーフエリアから拡張し 実際の画像が 隠れてしまわないようにします どのような効果が得られたかを プレビューですぐ確認できるのは 便利ですね 次に ツールバーの項目の間に 固定のスペースを挿入し 関連する項目ごとにセクション分けします
今度はiPadプレビューに 切り替えましょう 先ほどの2つの変更が iPadでも適用されているのが 確認できます ハイレベルの フレームワークビューに加え Liquid Glassの素材で カスタムの体験を構築するための APIがあり 色合い調整やインタラクションなどの 機能も備えています 作成中の「Landmarks」アプリの カスタムコントロールに さっそくこれらのAPIを導入してみましょう 「Landmarks」のコーディングに戻り 今度はBadgesViewを編集します これは獲得したバッジを 画面右側に表示するための箇所です バッジは既に コンテンツの上に 重なって表示されており Liquid Glassの適用に向いています 新しいglassEffectモディファイアで 各バッジのカスタムの背景を置き換え また カスタムのボタンスタイルを 新しいGlassボタンスタイルで置き換えます GlassEffectContainerも追加して これらのエフェクトをグループ化し 一括変形できるようにします すると プレビューが更新され 見た目が刷新されます 良い感じになりました これまで見た通り Liquid Glassは ほぼ物理的な素材のような印象なので デバイス とデザインした入力で 体験するのが一番です
タッチすると ボタンが浮き出して光り わずかに拡がって ユーザーによる操作を強調します 指を離すと Liquid Glassは変形し バッチが表示されます もちろん この新デザインを どのように導入するかは 各アプリに固有の構築方法や デザイン 複雑さなどによって それぞれ異なりますが Appleのネイティブフレームワークを使えば このデザインの導入は 簡単になるでしょう 次に Bobbyから アプリアイコンの刷新について 説明してもらいます Liquid Glassはアプリアイコンの魅力を これまでにないほど高めます この新デザインは パーソナライズの 新たな可能性をもたらし 各種のAppleプラットフォーム全体で 統一された個性をあらゆるアプリに与える 初のデザインです アプリアイコンは重要です デベロッパのブランドとストーリーを伝え ユーザーとの関係の基礎となります レイヤー 奥行き エナジーを感じさせる Liquid Glassは アイコンに生命を与えます ユーザーは 表情豊かな 各種の外観を選べるようになりました 各外観にライト/ダークモードがあります 一番おなじみなのは クラシックな フルカラーのバージョンです 色つきモードは よりカラフルで明るいデザイン ダークモードは透明感があります そして 今年新登場のクリアモードは Liquid Glass素材の魅力が 見事に活きるデザインです Macで新しくサポートされる クリアと色つきモードのアイコンでは iPhoneの画面にマッチする 角丸四角形が採用されています デベロッパの皆さんは アプリアイコンのレイヤー ハイライト 透明感の活用方法に 関心がおありでしょう 新登場のIcon Composerは 各種Appleプラットフォーム向けの 魅力的なアイコンを作成できる新ツールです Apple製アプリのアイコンのデザインを 刷新する中で レイヤーの数は 2〜4が最適だとわかりました Icon Composerは そのような アイコンデザインの作成を支援します 使い方をご紹介します まず ベクトルコンテンツを読み込みます 各々のレンダリングモード用に レイヤーを整理し 注釈をつけて ぼかしの追加 透明度の調整 鏡面ハイライトのテストを行い 様々な色のモードでプレビューして アイコンのデザインを確認します 公開の準備ができたら Icon Composerは Xcodeにインポートできる 単一ソースのアーティファクトを生成します また マーケティングや コミュニケーションの用途に適した フルレンダリングを適用した 高解像度のアイコンもエクスポートできます Liquid Glassは まさに輝くような 魅力をアイコンに与えます Icon Composerを使えば アプリの個性を これまで以上に一貫した ビジュアルで際立たせられます Icon ComposerはXcodeに含まれています Xcodeの最新版のダウンロードは Apple Developer Webサイトから可能です では Matthewに戻します 各種のAppleプラットフォーム全体にわたり アプリとシステムの体験を刷新する アイコニックな新デザインでしたね Liquid Glassデザインのアプリは ディスプレイにすんなりと馴染んで コンテンツのビジュアルに 新鮮な奥行きを生み 人目を惹きつけます AppleのすべてのUIフレームワークは Liquid Glassをフルサポートします SwiftUI、UIKit、AppKitの どれを使用する場合でも アプリに Liquid Glassならではの 美しさと表現力を付与できます Xcode 16で作成されたアプリを iOS 26とmacOS Tahoeで実行する場合 ユーザーインターフェイスは変更されず 既存のデザインが維持されます アプリをXcode 26で再構築した場合 標準のコントロールは自動的に 新しいデザインと素材で レンダリングされます そのため Liquid Glassで アプリの魅力を高められる さらなるチャンスを見つけることができます 特に カスタムの コントロールとビューで有効です ご自身のアプリのUIと 新デザイン導入に要する時間を じっくり評価できるよう Xcode 26でも 既存のデザインを 引き続き使用できる オプションをご用意しました このオプションの提供は 次のメジャーリリースで終了する予定です Liquid Glassが皆さんのアプリに どのような変革をもたらすか とても楽しみにしています さて 次はApple Intelligenceです Appleは 人工知能と 機械学習を活用して すべてのAppleプラットフォームに 革新的な機能を追加しています デベロッパの皆さんには Apple Intelligenceを 様々な方法で アプリに組み込むチャンスがあります Joshに説明してもらいましょう
Apple Intelligenceは パーソナルなインテリジェンスシステムです Appleの各OSの中核に組み込まれており ユーザーによるタスクの遂行を支援します 作文ツールやジェン文字 Image Playgroundなどの 数多くの機能を デベロッパは システム全体にわたって 様々なアプリに導入できます テキストフィールドのレンダリングに 標準のUIフレームワークを 使用している場合 ほとんどのアプリが 作文ツールを自動的にサポートします カスタムのテキストエンジンを 使用しているアプリで 作文ツールの機能を提供するには APIを利用します 同様に ジェン文字についても システムのテキストコンロトールを 使用していれば アプリのステッカーとして 自動的にサポートされます カスタムのテキストエンジンを 使用しているアプリで APIを利用できるのも同様です また Image Playground APIは アプリ内でのオンデバイスの画像生成を サポートします これらはほんの一例にすぎず Apple Intelligenceを Appleデバイスのアプリで活用する方法は 数多くあります 今年からあらゆるアプリで 利用可能になるインテリジェンスは 強力かつ高速 プライバシー重視の設計です さらに ユーザーがオフラインのときも 様々な機能を利用できるよう オンデバイスの基盤モデルに直接 アクセスできます これを支えるのが Foundation Modelsフレームワークです このAPIにより利用できる オンデバイスの 基盤モデルは 高度に最適化され 日々のタスクの支援に特化しています このフレームワークを使用することで インテリジェントな機能を アプリで実現するための テキストの抽出や要約などの モデル機能を利用できます モデルのプロンプティングは わずか3行のコードで開始できます フレームワークの読み込み セッションの作成 モデルへのプロンプト送信の3行です モデルを最適化するために 最先端の量子化手法と 推測に基づくデコーディングを利用し パフォーマンス 効率性 品質を強化しています また Swiftの並行処理を利用できるため 応答を1つにまとめて表示するか ストリーミング出力により 段階的に表示するか選択できます フレームワークには コア機能向けの ガードレールも含まれているほか ユースケースに合わせて 独自の安全ルールを追加できます これが有効なのは コンテンツの生成や アプリ内ユーザーガイドの提供 カスタマイズされた学習などです モデルは幅広いユースケース向けに ファインチューニングされており モデルの呼び出し時に コンテンツのタグ付けなどの アダプタを追加することで 個々のタスクに応じて さらにパフォーマンスを強化できます モデルのプロンプティングでは通常 アプリで直接使用するための 構造化された応答を LLMに生成させる必要があります この作業を容易にする機能が ガイド付き生成です これは 独自のデータ構造の生成を 可能にする機能です モデルにリクエストを送信するたびに マッチする情報が 構造体に供給されるため モデルのプロンプティングで データ型の インスタンスがすべて生成されます これにより モデルの出力の方向づけや 解析といった瑣末な作業ではなく アプリを際立たせる独自機能の開発に 注力できるようになります 自然言語に加え 構造化された データ出力がサポートされることで アプリのユーザー体験を 向上させる上で最適な方法により インテリジェントな機能を 簡単に統合できます まさに SwiftのためにSwiftで記述された 第一級のフレームワークです Foundation Models APIは ツールの呼び出しもサポートしているため モデルが ユーザーのリクエストを処理する際に 追加の情報やアクションが 必要になる可能性のあるタスクを特定し 適切な関数を呼び出せます この機能を利用するには Swiftで モデルが使用できるツールを定義します このツールには Wikipediaからの 最新コンテンツの取得や アプリからの情報の参照のほか アプリのジャーナルエントリー作成などの アクションの実行などがあります これにより モデルが どのツールをいつ使うかを自律的に 判断できるようになるので プログラムによる指示が不要になります これらすべてを実際に行う方法を Richardがデモでお見せします Foundation Modelsフレームワークでの 生成AIコンテンツの追加を 開発中の旅行アプリを例として お見せします まずは Xcodeでの モデルのプロンプティングを行います FoundationModelsをインポートし 次に Xcodeの新しいPlaygroundマクロで UI以外のコードをプレビューします モデルとやり取りするために まず LanguageModelSessionを作成します 入力するとすぐに 右側のキャンバスに セッションが取得されたことが 表示されます 次に session.respondを呼び出して 最初のプロンプトを送信します 日本への旅に適した 旅行名を提案するよう指示します するとすぐに モデルによる応答が キャンバスに表示されます 大規模言語モデルの プロンプトエンジニアリングでは 様々なプロンプトを試して 最適なものを特定することが重要です プロンプトが様々な旅行先に対し 機能するか確認しましょう forのループを追加して Landmarksアプリの全旅行先について 反復処理を実行させます するとキャンバスに 各プロンプトに対するモデルの応答の 全履歴が表示されます Playgroundによる高速な反復処理は プロンプトエンジニアリングに最適です Playgroundの機能を確認できたので 旅行プランを生成する機能を アプリに追加しましょう これらのSwiftデータ構造を基にして 旅行プランのUIを構築しました ガイド付き生成により これらに@Generableという注釈をつけ モデルがプロンプトに基づいて 旅行プランを自動生成できるようにします また プロパティに@Guideを追加することで 期待通りの値のみを モデルが生成するようにします 続けて アプリのロジックで セッションを作成し モデルにカスタムの指示を渡します 観光名所を訪れる際に役立つ旅程を 生成するようモデルに指示します 旅程の例も追加します この例は モデルに 私がどのような応答を期待しているかを 理解させるため 事前に作成しました セッションでは モデルの ツール呼び出し機能を利用できます これは モデルに外部情報を 自律的に取得させる効果的な方法です このカスタムツールは MapKitを使用して モデルが必要とするときに 訪問先を見つけます
次に session.streamResponseを呼び出し 旅程の構造体を生成するよう モデルに指示します プロンプトを渡すと streamResponseは 非同期シーケンスを返すので モデルが旅程を生成した際に UIの旅程が更新されるようになります うまくいくか試してみましょう まず スマホでグランドキャニオンを選択し をタップします すると モデルが 説明と各日程のアクティビティを 生成します また モデルはカスタムツールを使用して ホテルなどの訪問先も 取得することを判断しました
プロンプト、ガイド付き生成、 ツール呼び出しを利用して このオンデバイスモデルは すべてを私の手元で処理し グランドキャニオンの旅程を生成しました 大成功です では Joshに戻します オンデバイスのモデルであるため ユーザーデータのプライバシーは確保され サーバサイドやその他の第三者に データが送信されることはありません オンデバイスの基盤モデルは いつでも利用できるので 皆さんが構築した機能は オフラインでも使用でき アカウント設定やAPIキーも不要です 皆さんもユーザーも あらゆるリクエストに 無料で基盤モデルを利用できます Foundation Modelsフレームワークが 新たに加わった 機械学習のためのAPIとツールにより オンデバイスのインテリジェンスを 活用する機能をアプリに追加できます 近々アップデートされる Speech APIもその1つです オンデバイスのモデルに加えて Core MLも デバイスに組み込まれた モデルの実行に利用できます Core MLは CPU、GPU、Neural Engineを 活用して パフォーマンスを最適化します その他のフレームワークによって MLワークロードをさらに最適化すれば Appleシリコンを利用する CPU上でのリアルタイムの信号処理や GPUコンピューティングへの 低レベルのアクセスなどを すべてサポートできます ニーズと モデルに関する専門知識の レベルに基づいて Appleプラットフォーム全体にわたって 利用するのに最適な 機械学習およびAIの フレームワークとツールを選択できます また 大規模言語モデルや その他のモデルの 実験、トレーニング、 ファインチューニングに取り組んでいる人は Appleシリコンのユニファイドメモリを 最大限に活用する オープンソースライブラリである MLXを使用できます アプリの機能を強化するもう1つの方法は App Intentsフレームワークを活用して すべてのAppleプラットフォームで アプリの機能を見つけやすくすることです これにより ユーザーはアプリのコア機能を そのアプリを開いていない場合でも 簡単に見つけて使用できるようになります このフレームワークでは アプリが実行できるアクションである App Intentと アプリが処理/作成できるコンテンツである App Entityを定義できます これらを組み合わせることで アプリの重要な機能を記述できます App Intentにより コンテキストに沿った アクションボタンの動作 ウィジェットのインタラクティブ化 ショートカットによる自動化 コントロールセンターでの迅速な操作 Spotlightの検索結果のカスタマイズを 実現できます またmacOS Tahoeでは Spotlightの利用体験が刷新されており ユーザーは デベロッパが作成したすべての App IntentにSpotlightからアクセスできます App Intentにパラメータがある場合 ユーザーがそれを簡単な方法で入力すれば システム内のどこからでも 自然かつシームレスにアプリを見つけて 利用できるようになります ビジュアルインテリジェンスのための 新しいApp Intentsスキーマも導入します アプリに固有のビジュアル検索ロジックを ビジュアルインテリジェンスの コンテンツに適用できます これにより ビジュアル検索の結果を 検索画面に直接表示できるようになり ユーザーはアプリへと ディープリンクで直接移動できます 以上のように App Intentは システムの全体でユーザーの体験を 充実させる上で 重要な役割を担います Matthewに戻します
Apple Intelligenceは コードの記述方法も変革します 新しいデベロッパツールと パワフルなコーディングモデルにより 既に生産性と創造性が向上しています パワフルで使いやすい SwiftとSwiftUIの登場で 誰でも新しいアイデアを 試せるようになりました では Appleのツールと言語の 新しい機能を見てみましょう いずれも これまでにない方法で デベロッパを支援するために 開発された機能です Xcodeの新機能について KenとHollyが説明します
世界中の多くのデベロッパが Xcodeを使用して Appleプラットフォーム向けの革新的かつ 創造的なアプリを開発しています Xcode 26は アイデアの実現を支援する 素晴らしい機能と体験が満載です インテリジェンスから説明しましょう 昨年 Appleは 予測コード補完機能を導入しました この機能は Appleシリコンで実行される ローカルモデルを使用し プロジェクトやコーディングスタイルに 基づいてインテリジェントな提案をします 予測コード補完機能を使用して 毎週 何百万行もの コードが作成されています Appleは このモデルを 継続的に改善しています より多くのコードを使用するために 精度を高め 収集コンテキストを最適化 しかも すべてローカルで実行されます さらに 自然言語を使って コードを操作するときは 生成AIが大いに役立ちます デベロッパを対象にSwift Assistを テストしたところ 主なフィードバックは モデルに関するものでした 多くのデベロッパは 既に複数の プロバイダのモデルを使用しています Xcodeは開発ワークフローで 非常に重要な役割を果たしているため コードの作成時にこれらのモデルを すぐに使用できる必要があります この分野は急速に進歩し 推論やマルチモダリティなどの 新しい機能が登場しています そこでAppleは視野を広げ 皆さんにより良い体験を 提供しようと考えました まず XcodeにChatGPTを取り入れました さらに OpenAIの 最適化されたコーディングモデルが Xcodeにシームレスに統合されています 本日 Xcode 26の最初のベータ版で これを試すことができます 実際の動作を見てみましょう Holly お願いします 「Landmarks」アプリの機能について 1つアイデアがあります これを簡単に実現する方法を 見てみましょう Xcodeの上部にあるツールバーから 新しいコーディングアシスタントを開きます 既にXcodeを設定しているので 準備はOKです まず 「Landmarks」アプリに 新しいビューを追加します ランドマークの場所に関する 統計データを表示しようと思います Xcodeによって統計ビューが作成され ナビゲーションリストが変更されました コードスニペットをクリックすると 変更を確認できます 概要を開くこともできます 変更されたすべてのファイルが 1つのビューに表示され コードの変更箇所が色付きで示されます
便利なのは Xcodeによってコードが 自動的に更新されることです プレビューすると アプリのUIが ほぼ瞬時に視覚化されます 統計ビューを取得できました プロジェクトにどのような ランドマークデータがあるかを尋ねて 興味深いダッシュボードにしましょう モデルと対話する際 Xcodeは自動的にコンテキストを送信します 使用しているファイル、 選択したコード、エラー、 関連ファイルなどです 応答するにあたり プロジェクトに その他の情報を要求することもできます ここでは コードを理解して データ構造を要約するため プロジェクトの様々なファイルを 調べています 参照ファイルが自動的にリンクされるので コードも確認できます
問題ないようです これらのアイデアを実装しましょう
このデータの提示方法については 何も指示していません どうなるか見てみましょう データを取得できたので ダッシュボードをデザインしましょう これは私のアイデアの簡単なスケッチです これをリクエストと共にドロップします
アイデアを伝える最も簡単な方法は イラスト、モックアップ、 注釈付きのスクリーンショットなどを使って 視覚的に表すことです 素晴らしいスタートです システムカラーとSF Symbolsを使用して 私のスケッチが 見事に実装されています 数分前にはアイデアだったものが アプリで試せる機能になりました フローを続行して テストやドキュメントの作成、 問題の修正、コードの理解など 毎日実行するタスクの 生産性を高めることができます これらの機能を必要な場所に配置します まず コーディングツールという 新しい機能を紹介します 作文ツールと似ていますが コードが対象となります このツールをコード内で呼び出すと プレビュー/プレイグラウンドの生成、 問題の修正などのアクションが提案されます より具体的な提案が必要な場合は リクエストすることができます 非UIコードを理解するには 試してみるのが一番です 先ほど見たように コード探索用の 新しいPlaygroundマクロがあります プレビューと似ていますが どのコードでも機能します を選択します
ファイルのコードが表示されます コードを呼び出して 実際の例を見てみましょう 何でもプレビューできます このコードの動作がわかったところで ドキュメントを追加しましょう 項目を選んで を選択します
DocCコメントが作成され レンダリング済み ドキュメントもプレビューできます
常にバグのない完璧なコードを 記述していると思いますが 万が一 問題が発生しても 心配はいりません 検出された問題をクリックして を選択し 作成に戻ります 私のお気に入りの機能はチャット履歴です モデルで作業している時 安全な環境でアイデアを自由に 検討できると便利です 多くの場合 「前に戻って違う方法を 試した方がよい」と気づくまでに 多数のプロンプトを使用します 履歴スライダを使用すると 時間を遡って すべての変更を表示し 簡単に ロールバックして修正できます クイックアクション、 インテリジェントなエラー修正、 チャット履歴などにより Xcodeがさらにパワーアップしました 数回クリックするだけで ChatGPTとXcodeの使用を開始できます アカウントを作成する必要はありません 1日のリクエスト数は限られていますが ChatGPTに登録すると アカウントを接続して より多くのリクエストが可能になります どのデータをOpenAIと共有するかは 自分自身で管理できます 複数のプロバイダのモデルを 使用している場合 それらをXcodeに簡単に 取り込むことができます 例えば Anthropic APIキーを追加したり Claude 4 OpusやSonnetなどの最新モデルを Xcodeで直接使用したりできます Macまたはプライベートネットワークで モデルをローカルに実行し 好みのツールを使用できます この柔軟性と管理性により ご自身に最適なモデルを使用できます
新しいモデルがリリースされた時は Xcodeですぐに使用できます 最高のコーディングモデルと 組み込みのインテリジェンスにより Xcode 26はアプリの開発方法を変革します エキサイティングな機能は 他にも多数あります 再設計され 簡素化された タブ体験もその1つです Safariと同様 Command + Tで新しいタブを すばやく開くことができます また 同じタブで すべてのナビゲーションを行えます タブ内のファイルに集中したい場合は ピンで固定してください Xcodeはアクセシビリティも優れています キーボードを使用できない場合でも Xcode 26はVoice Controlを サポートしているので Swiftコードを音声入力したり インターフェイスを 音声で操作したりできます アプリのローカライズを容易にするため String Catalogで使用説明のコメントを 自動生成して 正確な翻訳に必要な コンテキストを提供できます Xcode 26の最初のベータ版が 利用可能になりました 今日から ChatGPTなどのモデルを使って コーディングを開始できます 次は Swiftの エキサイティングな変更点について Benが説明します Swiftは パフォーマンスと 安全性を妥協することなく 現代の開発の課題に 対応できる言語を構築するという 明確な目標をもって 作成されました パワフルかつ使いやすいことが条件です そして今 それをさらに上回るのが Swift 6.2です このリリースでは パフォーマンスに 焦点を当てた高度な機能が追加されています 特に期待されているのはインライン配列です これらを使用すると 固定サイズの配列を宣言して スタック上に保存したり 他のタイプ内に直接保存したりできます ヒープメモリを使う必要はありません コンパイル時に配列のサイズがわかれば Swiftコンパイラによる最適化を 最大限に利用し パフォーマンスを大幅に 高めることができます 新しいspan型も導入しています spanは ポインタの安全な代替手段として 連続メモリに高速かつ 直接的にアクセスできます この型は Cなど安全でない言語との コミュニケーションを向上させる 別の新機能への鍵となります Cポインタが長さと有効期間で 注釈付けされている場合 それらをspanとしてSwiftに渡し 使いやすいメモリセーフの インターフェイスを提供できます 安全性とパフォーマンスを 兼ね備えたSwiftは これらの属性が欠かせない場合に 有力な選択肢となります WebKitはそのコードベースに Swiftを導入しています 新しいオプトインの 厳格なメモリ安全性機能を利用して C APIとのやり取りを 安全に行うことができます C++の相互運用性も向上しました より高度なC++言語機能を使用して 記述されたコードを Swiftから呼び出すことができます C以外では Swiftのクロス言語サポートが拡大し Java/JavaScriptコードと連係するための パッケージが追加されました これで ブラウザでSwiftを実行できます オープンソースコミュニティと協力し WebAssemblyの 公式ツールチェーンサポートを Swift 6.2に導入しました
次に 並行処理についてお話ししましょう 安全かつ安定したアプリを作成するには コードでデータ競合が 発生しないことが非常に重要です Swift 6の言語モードは 並行処理コードの 安全性を高めるように設計されています ただし 実際には アプリのUIや コマンドラインツールのように シングルスレッドのみを対象とする コードを記述する場合がほとんどです Swift 6.2では こうしたシングルスレッド コードを簡単に記述できます モジュールまたは個々のファイルを デフォルトでMainActorで 実行されるように設定できます 追加の注釈は必要ありません MainActorからの非同期呼び出しも簡単です 言語のデフォルトが適切であれば 並列での実行を意図していないコードでも 生成される コンパイラエラーが少なくなります
CPU負荷の大きいタスクを実行する場合 新しいconcurrent属性を使用すると タスクをバックグラウンドにオフロードして アプリの応答性を維持できます Appleでは あらゆる場所で Swiftを使用しています Appleシリコン上で実行され GPUでのメモリ管理を保護します Appleパスワードサービスのような 大規模なサーバワークロードでは 世界中の多数のデバイスからのリクエストを 1日に何十億件も処理しています その場合 Swiftでの最近のリライトにより サーバフットプリントが大幅に削減されます 多くのデベロッパは アプリ用の クラウドサービスも開発しています
アプリデベロッパにとって アプリのSwiftコードを サーバ実装で再利用するのは エキサイティングな機会です 例えば Cultured Codeのチームは Swiftを使用して 受賞歴のあるタスクマネージャ「Things」の サーバベースの同期を強化しています これらのサーバ側コンポーネントの 開発を合理化するため コンテナ用の新しいフレームワークとツール 「Containerization」を 作成しました そのコマンドラインツールを使用すると Linuxコンテナイメージを Mac上で作成、ダウンロード、実行できます Appleシリコン向けに最適化された オープンソースフレームワークを 基盤としており 各コンテナイメージを安全に分離します Swiftで記述されているContainerizationは 現在 オープンソースとして利用できます バイナリをダウンロードするか GitHubで リポジトリをチェックアウトできます 新しいSwift.org Webサイトには Swiftでクラウドサービスを作成して 実行するためのガイドと 新しいツールチェーンインストーラが あります LinuxでのSwiftの使用が これまで以上に簡単になります 様々な場所で利用できる Swiftの未来がとても楽しみです では Matthewに戻します
Appleのネイティブ フレームワークを使用すると より優れたアプリを より少ないコードで作成できます その他の一部のフレームワークでは 作成した1つのコードを AndroidとiOSの両方で使用できます 便利そうに思えますが それまでには 各プラットフォームの慣習に合わせて カスタムコードを記述し プラットフォームに固有の APIを使ってハードウェアに接続し アクセシビリティを実装しなければなりません ロジックと多数のプラグインを追加して 機能のギャップを解消する作業もあります おそらく 当初の計画よりも 多くのコードを記述する必要があります しかも 作成したアプリは低速で 本来の目的を果たさず ライブアクティビティや ウィジェットなどの機能を 直接利用できない可能性があります Appleのネイティブフレームワークは 優れたアプリの開発に 焦点を絞っています では AppleのSDKが提供する 新しい体験と機能を 詳しくご紹介しましょう 最初は 機能強化されたSwiftUIです Sommerが説明します
新しいアプリを作成する場合でも 既存のアプリを拡張する場合でも SwiftUIが最善の方法です 本日ご紹介するエキサイティングな アップデートには 皆さんからの質問、 アイデア、フィードバックが直接 反映されています 新しいWeb API、 新しいリッチテキスト編集機能、 3Dチャートのサポート、 パフォーマンスの大幅な強化などです パワフルな新しい Web APIから始めましょう WebKitのWKWebView APIを使用して アプリに Webコンテンツを埋め込むことができます 今年 SwiftUIでは 新バージョンのOpenURLにより シンプルなアプリ内ブラウザを 表示できるようになりました さらに WebKitには SwiftUI向けに設計された 新しい宣言型WebViewコンポーネントと Webコンテンツをプログラムで制御する 新しいウェブページAPIが追加されます これらの3つの新しいAPIは 監視や厳格な並行処理など 最新のSwiftテクノロジーで 構築されているため かつてないほど簡単に Webコンテンツを アプリに取り込むことができます 次は 最もリクエストが 多かった機能の1つです SwiftUIテキストエディタが リッチになりました リッチテキスト編集を有効にするには テキストエディタの textのバインディングを StringからAttributedStringに 変更するだけです これで スタイルをカスタマイズできる リッチテキストエディタが有効になりました AttributedTextSelectionを トラッキングすれば 独自のエディット体験を作成し 選択したテキストを フォーマットするための コントロールとインスペクタを追加できます また RealityKitのおかげで Swift Chartsが 3Dをサポートするようになりました このアップデートにより カメラを直接操作して あらゆる角度から チャートを回転/拡大できます またvisionOSでは Swift Chartsを空間環境でも利用できます 次はパフォーマンスです スムーズなスクロールは ユーザーに アプリが高速だと感じさせる上で不可欠です iOS、SwiftUI、UIKitで採用しているのは アイドルプリフェッチという手法です これは 現在のフレームを レンダリングした後の 待機時間を利用して 次のフレームのレンダリングを 高速にスタートする技術です この待機時間が スクロール中に生じ得る フレーム落ちの低減に役立ちます 今年初めて Macでのアイドルプリフェッチが SwiftUIで利用可能になることで パフォーマンスが大幅に向上し 他のすべてのプラットフォームでも 最適化が促進されます スクロール可能なビューで 最も一般的なのはリストと表ですが SwiftUIは データ量が非常に大きい リストや表の場合も含め さらに高速化しています macOSでは 10万件の項目があるリストの 読み込みが6倍以上高速化しました 新しい項目の挿入などの増分変更は 最大16倍高速化します 大規模なリストでは メリットはより大きくなります 以上の機能強化により SwiftUIのスクロールパフォーマンスは 大幅に向上しています そして今年導入される 新しいパワフルな パフォーマンス強化機能では コードの最適化を支援するために アプリのパフォーマンスに いつ影響が生じているか正確に特定し アプリのビューが更新される箇所と その理由を 精密に分析できるようにします 強力なWeb API 充実したテキスト編集機能 美しい3D Charts より高速なパフォーマンスに加え 今年はさらに多くの SwiftUIの機能強化が行われます 例えば SwiftDataの柔軟性を向上させる モデルのサブクラス作成 エンティティの継承 そして AttributedStringなどの 一般的なデータ型に対する サポートの追加などです 他にも エキサイティングな新機能として ウィジェットのプッシュ通知や ドラッグ&ドロップのコントロール向上 シーンの相互運用性などもあります SwiftUIで空間アプリを構築している デベロッパの方向けの 優れた多数の機能も今年リリースされます Enが詳細をご紹介します visionOS 26では 画期的な新しい空間体験を アプリやゲームで提供できるようになります 今年は幅広い領域でアップデートがあり 新しいVolumetric API 高度な共有機能 強力なイマーシブメディアツールと エンタープライズ機能が追加されます SwiftUI APIの新機能と 既存機能の 強化により 魅力的なボリュメトリック体験を より簡単に構築できるようになります 2DのUIと同じ 使い慣れた方法で より豊かな3Dレイアウトを作成できます レイアウトは 回転などの視覚エフェクトに 対応するようになりました 既存のAPIを使用して ビューをボリューム内で簡単に整列できます 空間コンテナにより 重なったコンテンツを 同じ3D空間内に整列できます また 3Dアンカーの設定により 特定の場所にコンテンツをアンカーできます これらをすべてSwiftUIで行えます 動的な境界制限を使うと シンプルなビューモディファイアにより アプリの境界外の ボリュームとウインドウの両方で描画できます 環境のオクルージョンでは バーチャルオブジェクトが 実世界の静的オブジェクトの 陰に隠れるようになります この動作をアプリに導入するには エンティティに EnvironmentBlendingComponentを追加します
新しい一連のAPIは SwiftUI、RealityKit、ARKitにわたり 緊密に連係します これにより これら3つの 基盤的フレームワークをまたぐ コンテンツの配置と変換が 作業対象の座標空間に関係なく 容易になります RealityKitのエンティティと アニメーションのオブザーバビリティにより これらをSwiftUIビューで 直接使用できるようになります エンティティに ジェスチャを直接適用できるほか Model3Dにより アプリの3Dコンテンツを 表示およびアニメーション化できます 優れた空間体験は多くの場合 共有されるため visionOS 26では それに対応した新機能を導入します 近くのウインドウを共有する機能により 同じ部屋にいるユーザー間で 共有できる空間体験を構築できます Rock Paper Realityの 「Defender-Ella」が好例です また FaceTimeと空間ペルソナでの リモート参加者間の会話も実現できます 新しいSharePlay APIによって SharePlayの導入がより容易になるほか 既存のSharePlayアプリは 変更作業なしで機能するようになります またARKitでは 共有ワールドアンカーのサポートが追加され 共有コンテンツを室内に 正確に固定できるようになります visionOS 26では アプリとQuickLookコンテンツは 再起動後も 同じ場所に 表示され続けるか再表示されます この動作はウィジェットでも同様です おなじみのWidgetKitフレームワークと 新しいAPIにより テクスチャの指定や ユーザーの近くの対象への反応が可能になり ユーザーの空間に表示され続ける 動的なウィジェットを 構築できるようになりました Vision Proでのコンテンツ体験は 全世界のユーザーに人気ですが Vision Proで写真を楽しむための 驚異的な新しい方法が 今年登場します RealityKitの ImagePresentationComponentを アプリで使用して 2D画像を3D空間シーンに 変換できます オンデバイスの 生成AIアルゴリズムを活用して 複数の視点に基づく リアルタイムのレンダリングに最適化された 画像の3D表現を 作成できます メディアアプリの構築では より多くの種類のイマーシブコンテンツを 再生 配信できるよう 180度/360度と 広視野角のビデオのサポートが組み込まれた Apple Projected Media Profile(APMP)を 利用できます これらの新しいイマーシブメディア形式を アプリで再生 ストリーミングするために 使い慣れたAVKit、RealityKit、WebKit、 QuickLookの各APIを使用できます Apple Immersive Videoコンテンツの作成に 新しいBlackmagic Cameraや DaVinci Resolveアプリを使っている場合 HTMLビデオ要素を使用して アプリまたはSafariのWebページから 直接再生できます エンタープライズ環境では visionOS 26により デベロッパはVision Proを より簡単に 組織の業務に統合できます エンタープライズエンタイトルメントを通じ アプリのビューのコンテンツキャプチャを 無効にしたり ユーザーの空間内での移動に合わせて アプリを各人の位置に 自動追従させたり 左右のカメラフィードに 同時にアクセスしたり 指定したカメラフィードの領域を固定して 安定性と画質を 高めたりできます visionOSの素晴らしい機能強化の ほんの一部をご紹介しました 次はEricが ゲームについてお話しします Appleシリコンがもたらす 卓越した パフォーマンスとビジュアルにより 最先端の高度なゲームを実現できます Appleの統合ゲームプラットフォームでの ゲーム開発は今年 これまで以上に簡単になります 重点領域は3つあります 高度なグラフィックステクノロジー ゲームデベロッパ向けツールの強化 プレーヤーに優れたゲーム体験を 提供するためのシステム機能です Appleのゲーム体験を支える 主要な グラフィックステクノロジーはMetalです Appleは10年前 MacにMetalを導入しました それ以来 継続的に機能を追加し 最も高度なグラフィックスワークロードの サポートを可能にしてきました 今年登場するMetal 4には 数多くの新機能が搭載されており 極めて高度なグラフィックスと MLのテクノロジーをサポートします 例えば 従来のグラフィックスと 機械学習の推論を統合する ニューラルレンダリングなどです Metal 4では推論ネットワークを シェーダ内で直接実行して 照明、素材、ジオメトリを 計算できるようになり 非常にリアルな視覚エフェクトを ゲームに利用できます さらに MetalFXのアップスケール、 フレーム補間、ノイズ除去のAPIを 活用すれば 新たなレベルの グラフィックスパフォーマンスが実現します MetalFXのフレーム補間では 入力フレーム2つごとに1つの 中間フレームを生成して より高く より安定した フレームレートを達成します こちらは 近日発売予定の Mac版「Cyberpunk 2077」の M4搭載MacBook Airでのプレイ画面です 右の画面では CD Projekt Redは MetalFXのフレーム補間を使用して パフォーマンスを強化し 60フレーム/秒を実現しています また MetalFXのノイズ除去により 超高画質設定でのレイトレーシングを M4 Max搭載のMacBook Proで 実行できるようにしています Metal 4は Appleシリコンに特化した設計であり Macで次世代ゲームを 構築するための基盤となります 今年Appleは デベロッパの体験を 今まで以上に効率化するために デベロッパツールを強化しました アップデートされたGame Porting Toolkitは WindowsゲームをAppleプラットフォームに 移行するために必要なすべてを提供します ゲームの評価と プロファイリングのためのツール シェーダやアセットを変換するツール Appleデバイスで快適に動作する ネイティブゲームを作るための ヒューマンインターフェイスガイドラインと コードサンプルなどです 例えば CD Projekt Redは Game Porting Toolkitにより 「Cyberpunk 2077」のMac移行の プロセスを大幅に高速化しました また 最新バージョンの Game Porting Toolkitでは ゲームの最適化をより簡単にする 新しいツールや Windowsのアップスケーリング技術の サポートが追加されています Remedyがこの「Control」でしたように デベロッパはこの技術を ポーティングプロセスの早期に使用して MetalFXが Appleシリコンでの ゲーム実行時のパフォーマンスを どれだけ改善するか評価できます Game Porting Toolkitは 可能な限りパフォーマンスを高めるための グラフィックコードの最適化に役立つ インサイトとガイドを 画面上で提供します また Metal Performance HUDを コードのプロファイリングとデバッグの際に カスタマイズできるようになりました 最後に Windows環境からリモートで ゲームの構築、実行、デバッグを行える 新しいツールをご紹介します 既存のゲーム開発ツールチェーンからの Macへの移行に最適なツールです ゲームの構築が完了し 配信の準備が整ったら 強力なシステムフレームワークを導入して イマーシブなグラフィックスとオーディオ 極めて応答性に優れた入力 シームレスなゲーム体験を プレーヤーに提供できます 今年 iPhone、iPad、Mac、Vision Proの 全体にわたり 入力に関するフレームワークの メジャーアップデートがあります PlayStation DualSenseコントローラを すべてのデバイスでより簡単に ペアリングできるようになります 新しいTouch Controller APIにより iPhoneとiPadで オンスクリーンコントロールを 簡単に追加できます そして Vision Proでの 新しい方法でのゲームプレイを可能にする 強力な機能強化として PlayStation VR 2 Senseコントローラの サポートが追加されるほか ハンドトラッキングが 最大3倍高速化します 複数のデバイスで シームレスにプレイするための クラウドセーブを可能にするのが 新しいGameSaveフレームワークです 外出先でもプレイできるよう macOS Tahoeでは ゲーム用の 低電力モードが最適化されています デベロッパは 低電力モード時に使える より効率的な ゲーム設定をサポートすることで バッテリー寿命をさらに延長できます 新しいGame Center Challenges APIは シングルプレーヤーゲームのプレイ体験を 友達との交流の場に変えることができます チャレンジは新しいApple Gamesアプリに 表示されます ゲーム画面のオーバーレイからも アクセスでき 友達との交流や 設定の変更などの様々な操作も ゲームを離れずに行えます これらの多彩な新機能により Appleの統合ゲームプラットフォームで 次世代ゲームを提供するデベロッパに 最高の環境が整いました では Matthewに戻します Metal 4は Appleシリコンとソフトウェアの 緊密な統合の 素晴らしい成功例であり まったく新しい次元の体験を生み出します 実際 Appleシリコンへの移行を 5年前に開始して以来 驚異的な機能が続々登場してきました Apple Intelligence、ゲームモード、 発表者オーバーレイなどです 製品ラインナップの全体にわたる Appleシリコンへの移行は 2年前に完了しました 皆さんは現在 その機能を アプリ開発にフル活用できます Appleシリコンにより 皆さんは 以前には想像さえできなかったような アイデアを現実化できます 今こそ Appleシリコンでの開発に注力し イノベーションを生み出す時です macOS Tahoeは Intel Macの最終リリースになります そのため Appleシリコン版のアプリに まだ移行していないユーザーの 移行を支援する上で 今は絶好のタイミングと言えます 今年のリリースには 魅力的な新機能が多数あります Liquid Glassによる新しいデザインは アプリに新たな奥行き、滑らかさ、 ダイナミズムをもたらします Apple Intelligenceでは オンデバイスのモデルで ガイド付き生成を利用できます Xcodeは 使用するコーディングモデルを 問わず アプリの構築方法を変革します また SwiftとSwiftUIは アプリのパフォーマンスと機能を さらに向上させ Appleのあらゆるプラットフォームに アプリを簡単に移行できるようにします 以上がWWDCのすべてでしょうか? そんなことはありません 他にも注目の新機能やAPIが たくさんあります 本日紹介したものや その他のトピックを詳しく解説する 100以上のセッションがあります そのうちのいくつかを 手短にご紹介します 新しいiPadのメニューバーでは メニューやコマンドを 独自に作成できるようになりました iOSとiPadOSの アップデートされたBackground Tasks APIで バックグラウンドで実行される ビデオのエクスポートなどの 時間のかかるタスクを開始できます CarPlayにライブアクティビティのサポートが 追加され 有益な最新情報が ユーザーが運転中でもタイムリーに アプリに表示されます macOSでは ターミナルの外観が 24ビットカラー、Liquid Glassを反映した 新しいテーマ、Powerlineフォントの サポートにより刷新されました HTMLモデル要素により 3Dモデルを Webページに埋め込むことができ visionOSでそれらのモデルを 並列させて表示できるほか 実世界へドラッグで移動できます visionOSにLook to Scrollを導入すると ユーザーは コンテンツの端に 視線を送るだけで ハンズフリーでブラウジングできます Declared Age Range APIを使うと ユーザーのプライバシーを尊重しつつ ユーザーの年齢に合った適切な体験を アプリで提供できるようになります 新しいPermissionKitフレームワークは 年少のユーザーが親の監督のもとで 安全にコミュニケーションできるようにする 新しいツールをアプリに提供します アプリのアクセシビリティ機能を App Storeのプロダクトページで 専用のセクションに 表示できるようになりました アシスティブアクセスの体験を アプリでカスタマイズできるようになり より的を絞った機能と 簡略化された ユーザーインターフェイスを提供できます このほかにもトピックは多数あります セッションは本日から配信開始されるので さっそくご視聴いただけます Appleのエキスパートと交流できる ラボやApple Developer Forumsも ぜひご利用ください 驚異的なアプリを構築している デベロッパの皆さんは 独自のアイデアから 素晴らしいユーザー体験を生み出し Appleプラットフォームに命を吹き込む存在です アプリは今日 人々のつながりとコミュニケーション 優れた業績や創造の達成 新たな知の探求に不可欠な基盤となりました アプリ開発を始めたばかりの方も 熟練者の方も含め この活気あふれるデベロッパコミュニティの すべてのメンバーに感謝いたします 皆さんが次に何を創り出すか 楽しみです
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